春うらら 花そよぐ 【平山奈央子】
2024年04月15日(月) 01:57更新
春ですねっ♪ 4月5日、環境政策・計画学科に40人の新入生が入学しました。
学科の新入生オリエンテーションの様子
お祝いの気持ちを込めて桜の写真2枚をシェアします。一枚は今年の写真、もう一枚は2021年の写真。どちらがどちらかわかりますか?
満開の桜とえんぴつ棟
私はこの学科の卒業生ですので、〇年前、新入生として学生側に座っていたかと思うと懐かし・・くはなく、昔すぎてほとんど思い出せませんσ(^_^;)覚えているのは、入学式で大学院に進学すると決めたことと、学科の花見に乗り遅れたことくらいでしょうか。人見知りで、新しい環境ではいつも友達作りに時間がかかってました。
私の大学4年間+修士2年間は大変盛りだくさんでした。授業、部活やバイトの複数かけもち、旅行など気になることを全部しました。続かなかったこともあるけれど体験した上で優先順位を決めて取捨選択しました。毎日忙しいので時間調整能力が鍛えられ、今でもパッチワークのようなスケジュールになっているのはその頃の癖かもしれません。
幸い子供の頃から興味の幅が広く、受験勉強から解放された後は好き放題に動き回りました。活動では、環境系の学生活動、学生版国際会議や政治系講演会の企画運営、小学校の自然体験事業などなど多すぎて挙げきれません。部活・サークルはスキー部と少林寺拳法サークル、バイトはホテル・結婚式場の派遣や家庭教師、交通量調査など。スキー部で山に籠る時期があるので単発バイトが多かったです。大学院生の時は、専門性を生かした仕事をすることができました。湖沼管理を専門とする先生の下で研究のお手伝いをしたり、国土交通省の川づくりや地域ワークショップのコーディネーターをしたり、滋賀県のグリーン購入に関する団体などで働きました。学んだこと、体験したことを生かして環境カウンセラーや政策担当秘書の資格も取りました。
ふとそんなことを思い出したのは、先日の家族飲み会で大学4年間の意義について話した時です。ちなみに、我が家は週末婚なので2軒の家を毎週行ったり来たりしているのですが、ほとんど毎回farewell partyがあります(ただお酒が好きなだけです)。いろいろ話す中で考えたこと、覚えていること・・・新入生に向けてお伝えしたいことを書き留めておこうと思います。
まずもって、大学生は自由です。
大人か子供か迷う時期かと思いますが、だんだん大人に向かう過程であり、自分のことを自分自身でしっかり考え、決め、振り返る練習ができる4年間だと思います。”練習”ですので、悔いのないようチャレンジしてください。
[人と同じでなくていい、同じじゃない方がおもしろい]
物事を決める時、周りの様子、顔色を見て決めなくて良いです。あなたの感覚、好きな事を大事にしてください。
[普段の意思決定は3秒で、悩む時はとことん悩む]
人生は意思決定の連続です。一つ一つを決めるのに時間がかかっていたら何も終わりません。やるかやらないか迷ったら、私の場合「全部やる」ということを決めていました。慣れてくると反射的に決められることが多くなって大事なことを決めるための時間を確保できます。大事なことはゆっくりじっくり悩みましょう。
[思っていることをちゃんと口に出す]
思っているだけでは伝わりません(どこかで聞いたことのありそうなフレーズですが)。考えていることを正確に丁寧に言語化することは意外に難しいものです。言語化スキルはたくさんの人と話すことで鍛えられると思います。子供、お年寄り、行政の人、漁師さんなど様々な年齢、立場の人と話してみてください。きっと興味関心の幅も広がります。
[興味や選択肢の幅を勝手に狭めない]
大学は授業・研究・地域活動など様々な機会を提供します。
他学部他学科の授業を受講するのもGood. 気になるサークルに入ってみるのもGood. 海外に行ってみるのもGood. 将来役に立ちそうなことだけする、単位ギリギリで卒業できれば良い、というのは大変もったいないです。
[知は力なり]
考えたことと体験したことは決してあなたを裏切りません。それがあなたの中に蓄積し、引き出しの豊かさになり、将来必ず生きてきます。
最後に、先日富山県美術館で出会ったデザイナー倉俣史朗さんの《ミス・ブランチ》。アクリル製の椅子に造花のバラがデザインされています。ただただ美しく、心が満たされましたのでほんの少しおすそわけ。
《ミス・ブランチ》の記念品
桜にはじまりバラにおわる…お花を添えた入学おめでとうメッセージでした。
I hope you have a wonderful university life!!