菜の花オープンキャンパス【平山奈央子】
2016年08月18日(木) 05:46更新
7月25日と26日,オープンキャンパスが開催されました.
毎年この日だけ,環境科学部棟の一部が学科カラーの菜の花色に染まります.
オープンキャンパスでは学科ごとに様々な催し物が有りますが,環境政策・計画学科では,学科教員やスタッフ,今年は31名の学生が8つのプログラムを準備,運営しました.
『特別授業』ではジブリ映画の「もののけ姫」を題材に,社会で起こっている環境問題に対して学科先生方の専門の視点からどのような学びが得られるのかを紹介しました.本学科では理系と文系,両方の学びが有り,学生が現場で問題を見つけ,その解決のためのスキルや理論を学びます.学べるスキルの紹介としては,「ファシリテーション技法・演習」という授業で習う『アイスブレイク』を実施しました.これは住民参加や合意形成の場で用いられる手法で初対面の参加者が話やすい雰囲気を作るためのスキルです.また,現場で問題を体験するプログラムとしては『フィールドワーク』を実施し,大学周辺の川に繁茂している外来植物の駆除を行いました.近年,国内の水域では外来生物の増加が問題になっており,身近な問題に触れることができました.このような現場の問題に対して,学生がどのように研究を進めているのかを紹介するために,本番さながらの『卒論模擬発表会』も実施しました.本学科では卒業までに4回の研究発表会があります.3回生の6月に研究室を決定し,学生5名程度に一人の教員という体制で手厚い指導が受けられます.これら卒業研究を含めた大学での授業や社会活動,卒業生の進路などを紹介するパネル展示も行いました.
また,来場した高校生や保護者の相談コーナーとして『菜の花カフェ』も開催しました.このカフェは提供する飲み物をフェアトレードコーヒーやオーガニック栽培のお茶などとってもこだわっています.また,カフェでは実際にこの学科で学びを受けている学生が大学生活や入試,課外活動などについて学生の目線でのこの学科について話す機会を設けました.
プログラムの内容もさることながら,何よりも,学生が主体的に企画,運営していることが本学科の特徴だと思います.1年生の中には,高校生の時に本学科のオープンキャンパスに参加して受験を決めた人もいます.その学生が大学生になって今度は高校生に伝える側になりました.学生ならではの感性や視点でこのオープンキャンパスを実施できたのではないかと思います.