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瀧教授が分担執筆の「水田環境の保全と再生」が出版されました。

2024年09月27日(金) 03:21更新NEW

瀧教授は、第1章コラム3「霞堤と水田」を担当しました。

挿絵は、瀧研究室 大学院2回生(当時)泉野珠穂さんです。

 

水田環境の保全と再生 (応用生態工学会テキスト) 単行本 – 2024/9/21

田和康太 (編集), 永山滋也 (編集)

 

本書は,水田環境を定義し,その構造的特徴を整理するとともに,生物多様性保全の場としての機能や概念を解説,社会情勢や気候変動がもたらした水田環境の変化を概観し,これから水田環境に求められる役割に言及する。また各地域の水田環境における生物多様性の保全と再生に関する実践例を多数紹介する。

 

【主要目次】

第1章 水田環境とは

1.1 水田環境の定義

1.2 水田環境の特徴

1.3 水田の農事暦

コラム1 輪中の水田環境

コラム2 掘り下げ田と水生動物

コラム3 霞堤と水田

 

第2章 生物の生息場としての水田

2.1 水田における生物多様性の成立

2.2 水田における生物多様性の特徴

2.3 水田生態系の階層性

2.4 水田生態系に関する重要な概念

2.5 各水田環境の生物の生息場所としての特徴

2.6 水田環境と周辺環境との時間的・空間的連続性がもたらす生物多様性

コラム4 霞ケ浦周辺のハス田:多様な鳥類が利用する通年湛水田

コラム5 水田水域を季節的に使い分ける真の水生昆虫たち

コラム6 田んぼのカエルに迫る危機

コラム7 魚類にとっての水田水域における「階層性」の重要さ

 

第3章 変化する水田環境

3.1 水田環境の社会的変遷

3.2 水田の農法の変遷

3.3 水田環境の変化による生物多様性の変遷

3.4 気候変動下の水田環境と役割

コラム8 北海道東部・水稲栽培限界地の開拓と農家の暮らし

コラム9 多面的機能支払交付金

コラム10 水田環境と外来種(水生動物)

コラム11 水田環境と外来種(植物)

 

第4章 水田環境の保全と再生

4.1 水田環境における生物多様性の保全が認識されるまで

4.2 水田環境における生物多様性の保全・再生メニュー

4.3 保全・再生の考え方

4.4 保全に役立つマニュアルとその活用

4.5 保全と再生の実践

コラム12 BARCI/BACI デザインと順応的管理

コラム13 淡水魚とエコロジカルネットワーク

コラム14 滋賀県における「魚のゆりかご水田プロジェクト」の現状

コラム15 堤防を隔てて隣り合う河道内湿地と水田地帯のカエル類群集