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環境政策・計画学科の新入生のみなさんへ

2021年03月23日(火) 11:57更新

環境政策・計画学科 1回生オリエンテーション プログラム

1回生担任:香川 雄一(研究室:B1-205)

1. 学科長挨拶 上河原 献二

入学おめでとうございます。
環境対策が社会を根本的に変えていく時代に、環境政策・計画学科へようこそ。

今、マスコミではコロナ禍のニュースで持ち切りです。他方で、もう一つ、急激な動きが起こっていることにお気付きでしょうか。私たちは、「気候危機」と呼ばれる時代に生きています。それを受けて、日本も含め主要国の首脳が、脱炭素を主要な政策とすると宣言しています。加えて、再生エネルギーが、急速に普及し、エネルギー供給の主役になりつつあります。その背景には、再生可能エネルギーの価格が急速に低下し、再生可能エネルギーが最も安い電源である国が世界のGDPの7割を占めるまでになっていることがあります(日本経済新聞2020年3月3日)。それによって産業界も様変わりしつつあります。原子力・火力発電施設を供給してきた名門企業の重電部門は経営が苦しくなり、逆に新興の風力発電・太陽光発電施設製造業は、大産業に発展しています。自動車の世界では、欧州勢が推したディーゼル乗用車が2015年に発覚した排ガス規制不正で失速し、ハイブリッド乗用車が覇者となり、さらにそれに対抗して、電気自動車を推す動きが広がる目まぐるしさです。鉄鋼業も、石炭から作られるコークスを使う高炉から、電熱で溶かす電炉などに主役を移すようです。そのように、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」を目指すとは、社会を根本的に変えていくことなのです。排出削減だけではありません。気候変動への適応も進められています。例えば、温暖化を背景とした集中豪雨の増加のため、河川管理も、従来の河道に降水を閉じ込めるやり方では限界に達し、流域全体で降水を受け止める流域管理へ転換しようとしています。今、地球環境と人類との相互作用が大きくなって、双方が深刻な影響を受け、それに対応する環境対策が、社会を急激にかつ根本的に変えようとしているのです。

このような時代に、私たちと社会と環境との関係を考えることは、とても興味深く有意義なことです。この環境政策・計画学科で、あなたと社会と環境との関係が持続可能なものであるにはどうしたらよいか、学び考えてください。もちろん、大学時代の学びは、座学だけではありません。色々なところに行き、体を動かし、汗をかき、多くの方々からお話を伺う、それが可能な時が、コロナ禍が明ければ来ます。卒業後を見据えて、持続可能な社会を目指して、社会で活躍する力を身に付けてください。

2. 教員・学科スタッフ(増田直子さん)紹介、入学生の自己紹介/人間探求学クラス分け

3. 履修説明 1回生担任・香川雄一/教務委員・和田有朗

4. 取得可能な資格

5. 学外現場演習

6. アジアフィールド実習の説明(高橋卓也)

7. 諸注意

下記、新入生歓迎動画も是非ご覧ください。
ようこそ環境政策・計画学科へ – YouTube