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ベトナムの炎のような色のカフェと幸せで平和な日常【村上一真】

2020年12月07日(月) 11:10更新

今回もさらに北上してベトナムです。
ベトナムには数回行っているのですが、いずれもハノイとホーチミンおよびその周辺です。下記画像は、2年前くらいに学内でミニレクチャーとしてベトナムのことを話した際のちらしです。ベトナム中部の観光地として名高いダナンに行くのか!、と羨ましい想いをした記憶があります。そう言えば、4回生のゼミ生にも行った学生がいたはず。今度感想を聞いてみなければ。

このコロナ禍において、ベトナムが注目されています。日本経済新聞(2020/11/19朝刊10頁)の記事の見出しは、「ベトナム、成長率一人勝ち」「コロナ抑制、生産拠点化進む 東南ア、明暗鮮明 7~9月」、小見出しを順に拾うと、「米中摩擦追い風」「感染わずか1300人」となっています。リード(前文)は「東南アジア経済でベトナムが一人勝ちとなっている。2020年7~9月期の実質国内総生産(GDP)はプラス成長を維持した。インドネシアなどは新型コロナウイルスの感染拡大が経済を冷え込ませており、明暗が鮮明になっている。ベトナムは20年中に名目GDPでシンガポールなどを上回る見通しだ」です。なお記事内のグラフを見ると、2020年1-3月、4-6月もプラス成長のままであり、脅威としか言いようがありません。また記事中には「国際通貨基金(IMF)は、ベトナムが20年中に名目GDPでシンガポールやマレーシアを抜き、東南アジア諸国連合(ASEAN)4位になると予想する」とあります。インドネシア、タイ、フィリピンに次ぐ順位になる見込みです。人口も1億人に迫る状況であり、さらに順位をあげていくだろうと思います。もちろん、1人当たりGDPはシンガポールやマレーシアよりもまだまだ低いですが。
ベトナムは、正式な国名をベトナム社会主義共和国といい、ベトナム共産党による一党独裁です。コロナ禍への対応と政治体制の関係の議論もよくなされますが、中国とベトナムの経済の回復状況をみると、手段はともかく、危機対応としてのマネジメントの「短期的な」成果は評価せざるを得ないところです。
さて、ベトナムには外国人の観光客も多いです(コロナ禍で外国人観光客がいない中でのプラス成長は、つくづくすごいことと思います)。下記写真は、ハノイにある大きな湖そばのレストランビル的な建物です。真ん中に日本レストランの看板も見えます。

左上部分の拡大写真が下記です。CITY VIEW CAFÉの文字があり、外国人観光客らしき姿も見えます。ちなみに行ったことはありません。おそらく、そんなに高くはないだろうと思います。ただいつも、湖そばの地上のカフェで、湖を見ながら研究打ち合わせや休憩をしています。view代はわざわざ払わなくて良いですよね、との合理的判断に基づく合意の結果です。

下記写真もハノイのものです。湖のそばではありません。CAFE-LUNCHとの英語表記が見えます。外国人も対象としているカフェと分かります(煉獄さんの炎のような色。←23巻を読んだ直後のため、強引に結び付けて書き記してみた。「煉獄」が一発変換されたのには驚いた)。

引きの写真が下記です。価格が高そう、という理由ではなく、行くのに躊躇してしまいます。大分年季が入った建物です。他の部屋は普通の住居なのでは?、日本にあるような隠れ家的なお店の感じでもなさそうだし、エレベーターもあるか定かではありません。やはり地上のお店が良いと思いました。

ベトナムは日本と同様にTPPにもRCEPにも参加しています。ベトナムの人口はいずれ日本を追い抜くと予想されています。小奇麗で入りやすく、外国人も多く利用するようなカフェもどんどん多くなるでしょう。経済規模まで追い抜かれないように、あるいは規模も追い抜かれてよいとしても、生活の質的な豊かさ、他者とのつながり、幸せで平和な日常のために、個々人でも努力していく必要があると思います。