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シンガポール:空港とカジノ【村上一真】

2017年12月12日(火) 01:29更新

ベトナム(ハノイ、ホーチミン)、タイ、マレーシア、と南に下ってきた本コラムシリーズの最後はシンガポールです。

シンガポールには大学生の頃に初めて行きました。20年近く前のことです。ただその時の記憶はほとんどありません。なぜなら、アジア放浪の旅の途中に立ち寄った程度であり、その頃から物価が他の東南アジア諸国と比べて高く、長居が出来なかったためです。ホテルも当然高く、おそらく24時間開いているチャンギ国際空港に泊まった(=空港内のイス)のではないかと思います。今も学会や調査、トランジットなどでチャンギ国際空港をたまに使いますが、軽食や飲料つきのラウンジで過ごせるとは、学生の頃からは想像できませんでした。今も昔もシンガポールで一番長居している・できる場所になっています。

逆に言えば、街中で過ごせないということです。街中は日本の都心の風景と同じで、物欲がなければ、あまり時間を必要としません。休暇で動物園やセントーサ島にも行きましたが、国土が狭いため、観光資源には恵まれていないといえます。

そんな中、シンガポールらしい観光資源としてカジノがあります。屋上にプールがある有名なマリーナベイサンズ(あまり一般的でない角度からの写真2枚)の下層階にあります。そもそも行く気はなかったのですが、近くまで来たので話のネタに見学だけ、と思ったのですが、入場料が必要ということが入口で分かり(しかも結構高かった!)、そのまま素通りしました。やはりチャンギ国際空港が一番です。

日本でもカジノ、というよりも統合型リゾート(IR)やMICE(Meeting、Incentive tour、Convention・Conference、Exhibition・Event)の推進が盛んになってきました。経済活性化の観点からはあまり望ましくないですが、研究者らしくMeeting(だけ)での関わりが中心になりそうです。バックパッカーに係る価値観や姿勢は変わりそうもないです。