ホーチミン雑感【村上一真】
2015年05月31日(日) 01:29更新
「ベトナムのハノイの旧市街にはNewdayというベトナム食堂があり、欧米のバックパッカーや地元の人で常に賑わっています」と、環境科学部年報19号(学部HPで近日閲覧可)に「ハノイ雑感」として書きました。ここでは、「ホーチミン雑感」として、ホーチミンの食について記します。
ホーチミン(旧サイゴン)に初めて行ったのは90年代後半だったと思います。86年のドイモイ(刷新)による市場開放政策から10年くらい経った時期で、すごく活気にあふれていた記憶があります。今でも活気はありますが、20年近く前は混沌とした熱があった気がします。
学生でお金がないので、当然食事は常に道端の屋台です。フォーは昔からあまり好きではないので、今でもほとんど食べません。当時ホーチミンで朝食として一番食べていたのは、屋台のフランスパン・サンドイッチです。SUBWAYのように中に挟む具やソースを選べるもので、指差しで頼んでいました。常識外の早くて・旨くて・安いサンドイッチでした。
あと、ビールはポリタンクに入った熱処理されていないであろうビアホイ。魚介類もバケツに入ったものを選んで、網で焼いてもらって食べていました。昔は「お金はないが時間はある」ので、少々体調を崩しても、あまり問題はないと感じていたので、今思うと攻めてたなぁと。今は仕事で行くことが多く、体調を崩せないこともあるのですが、保守的になったなぁと。道端のサンドイッチの注文に躊躇するようでは。。
ただポリタンクのビアホイは、本当かどうか分かりませんが、お腹の中で虫が湧く、地元の人でも飲まない人も多い、というのを聞いて以来、さすがにお金がないながらもビンビールを頼むようになりました。
ベトナムのコーヒーは、コンデンスミルク入りの甘いコーヒー。沖縄で飲むオリオンビールと同じように、家で飲むと何か違う。気候なのか雰囲気なのか。コンデンスミルクが使い道のないまま冷蔵庫に居座ることになります。
ベトナムに限らず、東南アジアでは屋台などでの外食や中食が一般的で、家で夕食を作って食べることは少なそうです。屋台は食だけでなく、交流の場としても、雇用吸収の場としても欠かせないものとなっています。