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平山奈央子講師が「第58回環境工学研究フォーラム優秀ポスター賞」を受賞しました

2021年12月13日(月) 03:09更新

受賞にあたって【平山奈央子】
学科コラムのネタ探しがきっかけで2020年4月からCOVID-19に関する意識調査を始めました.
そのことがきっかけとなり,現在,感染症に対するリスク認知に関する研究を山形大学や東北大学の先生方と一緒に進めています.
最近,時々テレビでも取り上げられていますが,下水中の病原微生物のモニタリングによって感染症の流行開始の早期検知が期待されています.私達の研究では,この下水モニタリングによる「1週間後,あなたの住んでいる市で感染者が増えますよ」という感染拡大予測情報は市民の感染対策強化に効果があることを明らかにしました.
また,この成果を土木学会第 58 回環境工学研究フォーラムで発表し,優秀ポスター賞を受賞しました.論文はただいま投稿中です.
別の関連論文はもうすぐ公開予定です
【平山奈央子:新型コロナウイルス感染症拡大防止のための感染予防行動に影響を与える要因, リスク学研究, 31(2), 103–111, 2021】.

多くの自治体で公表されている新規感染者数はPCR検査した人しか感染の有無を確認できませんが,下水モニタリングでは無症状者も含めて市中感染がどの程度始まっているか(広まっているか)を予測しようとしています.
環境工学分野で明らかにされるこのような知見が社会や個人にどのように受け入れられ,社会システムに活用されるのか,ということを『社会科学の視点』から明らかにしたいと考えています.

受賞ポスターはこちら↓
第58回環境工学研究フォーラム優秀ポスター