
流域解析プログラム公開(瀧研究室)
2025年07月07日(月) 02:04更新
瀧研究室が京都大学防災研究所の支援を受け開発した流域解析プログラムを7月7日(川の日)に公開しました。
降雨~流出~流下・氾濫の一連プロセスを広域的かつ詳細に解析することができるプログラムです。国立研究法人土木研究所が公開している降雨流出氾濫(RRI)モデルと連携し、非構造格子二次元不定流(UNST2D)モデルにて詳細な氾濫解析を行うことができます。また、霞堤や遊水地、樹林帯、田んぼダムなどさまざまな流域治水対策の効果を分析することも可能です。
GithubにてMITライセンスで公開しています。
(RRIモデルとの連携計算:双方向 RRI <-> UNST)※
https://github.com/TK-Labo/RRI2UNST2D
(RRIモデルの出力を境界条件とする計算:一方向 RRI -> UNST)
https://github.com/TK-Labo/UNST2D
※ 連携計算の方法:
RRIモデルをベースに任意領域でUNST-2Dの分担範囲を選択し,RRIモデルで計算された流量フラックスをUNST-2Dモデルの外縁に境界条件として与え,UNST-2Dモデルで計算された水深を重複領域上にあるRRIモデルの各メッシュに水位として逐次返すことで,両モデルの計算結果を整合させながら連成計算を進めます。
今後、マニュアルやサンプルプログラムを掲載していく予定です。
プログラムに関するお問い合わせは、以下にお願いします。
流域政策・計画学研究室(瀧研) taki.k@ses.usp.ac.jp または、 kentaro-taki@shiga-rivers.com (@は半角に変換してください)
参考文献:
1) 川池 健司, 井上 和也, 戸田 圭一 (2000) 非構造格子の都市氾濫解析への適用, 水工学論文集, 44: 461-466.
2) 山村 孝輝, 瀧健太郎 (2024) 遺伝的アルゴリズムを用いた田んぼダムの最適配置探索法の提案,土木学会論文集, 81(16): 24-16046.
3) 山村 孝輝, 西野 駿治, 山田 真史, 佐山 敬洋, 川池健司, 瀧健太郎 (2025) 流域治水計画検討のための降雨流出氾濫 (RRI) モデルと非構造格子二次元不定流 (UNST-2D) モデルの連成解析法の検討,河川技術論文集, 31: 469–474.