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キャンドルのあかりが教えてくれること

白井 希実 さん


2012年度入学

学生時代
白井 希実さん
白井 希実さん
お寺で使われた大量のろうそくを、何かに生かせないか?そんな問題意識からはじまった小さな活動が、地域活性化のための取り組みへと広がっています。

熱中して取り組んでいる活動は何ですか?

私は、近江楽座「あかりんちゅ」という団体の代表を1年間やっていました。お寺などから出る廃棄ろうそくでリサイクルキャンドルを作り、それを使ったキャンドルナイトやキャンドル作り教室、キャンドル販売などを行う団体です。電気を消して友人や家族と共に過ごす「エコでスローな夜」を広めることを目的としています。「あかりんちゅ」は環境政策・計画学科の先輩が、彦根市で行われたひこねキャンドルナイトに参加した時に、何万個ものキャンドルが使用されていることに対し、「もっとエコなキャンドルナイトはできないだろうか?」という疑問を持ったことから発足した団体です。昨年は小学校のグラウンドに1万個のキャンドルで大きな絵を描くという大規模なキャンドルナイトに挑戦しました。たくさんの小学生、保護者、先生方、また地域の方々に来ていただき、リサイクルや環境について考える機会を作ることができたのではないかと思います。

その活動の難しさや興味深い点は何でしたか?

あかりんちゅの活動をやっていてよく、「本当に環境に良い活動なの?」と聞かれます。ロウソクに火をつければそこでCO2が発生するのでは?ということですが、あかりんちゅは元あるキャンドルナイトをもっとエコなものにしようという発想から始まりましたが、活動が持つ意義はそれだけにとどまりません。様々なイベントを通してリサイクルの姿勢や環境問題について知ってもらうことや、スローライフの提案、そして地域の人々が集う場を作ることなど。環境的な意義もありながら、地域活性のきっかけ作りになる活動でもあるのです。

地域でのキャンドルナイト

しかし、実際に地域に入りこんで活動することで、地域活性化に立ちはだかる複雑な問題について考えさせられました。地域活性化という言葉は曖昧です。プラスのイメージしかありませんでしたが、地域活性化のための活動は難しく、地域の人が望む街、望む形の地域活性でなければ意味がないと思いました。単に一時的に盛り上がるのではなく、それぞれの地域に沿った継続的な地域活性化の活動を考える必要があると思います。

その活動によって、得られたことは何ですか?

1番は、視野が広がったことです。この活動をしなければで知らなかったこと、考えもしなかったことに出会うことができました。実際に現場へ行って、色んな人と話し考えるきっかけがあり、人として成長できました。自分自身の力でやりたいことを見つけ、自分で計画して勉強していくこの学科のスタイルは大変でもありますが、その分将来役立つ大きな力がつけられると思います。また、学科の先生方は個性的で活発な先生が多く、とても刺激を受け、見えるものが変わりました。

入学を検討している人へのメッセージ

グループで問題を考え、一つの答えを出して提案まで行い、プレゼンで発表を行う授業が多くあり、最も社会で求められる基本的な能力を身に付けられるのではないかと思います。他では学べないことがたくさんあります!