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環境と人体に配慮した農業を伝えていく

中井栄緒 さん


2007年度入学

卒業後

所属

マオマオふぁ~むマオマオ

職種

農業

(2017年06月08日現在)

中井栄緒さん
中井栄緒さん
近年の農家は、会議の資料作りやプレゼンなどの情報機器を活用し人前に立つ能力と、自分の商品を売り込む営業スキル、イベントなどで大勢の人たちとコミュニケーションをとる能力も求められる。

現在の仕事では、どのような問題・課題・困難に挑んでいますか?

いちじく、ジャンボにんにくを経営の軸として、玉ねぎ、キャベツ、白菜、ブロッコリー等を栽培・販売しています。環境と人体への影響を考え、農薬と化学肥料の使用を極力避けるよう栽培していますが、野菜や果樹は病害虫の被害が売り上げに直接響くため、やむを得なく使用することも多いです。収穫した野菜・果樹を道の駅や市場に出荷するのですが、栽培時の努力や考え方などはお客様に伝わらないことが多いのが現状です。環境と人体に配慮しつつ効率的な栽培方法の模索と、私の考え方に共感していただける顧客に商品をお届けできる販路の開拓が今後の課題となっています。

また、宅地造成や企業の誘致によって近隣の農地が減少傾向にあり、堆肥の臭いやトラクターなどの農作業車が道路を汚すことへの苦情が相次いでいます。現在私が最も問題視しているのは、特に都市圏で農業を知らない若者が増え、その方々が親になり、その子どもも食べ物の有難さを知らずに育ってしまっている点です。子どもへの食育活動は多くありますが、知らずに成長してしまった大人に対する食育活動が必要なのではないかと考え、全国のJAユースや後継者クラブなどで大人への食育活動を勧奨しています。

学科で学んだことは、いまの仕事の中でどう生かされていますか?

私は入学前、どこかの公務員や会社員になるんだろうなという気持ちで入学しました。しかし在学中は広々としたキャンパスでのびのびと学ぶことができ、どこか型にはまった人生に魅力を感じなくなり、ありのままの自分を表現できる今の職業を志すようになりました。県立大学では他ならぬ滋賀県の環境をフィールドワーク等で学び、肌で感じることで現在の仕事である農業との関わり方・姿勢が良い方向に変わったと思います。

また、近年の農家は泥にまみれて農作業だけしていれば良いというものとは違い、会議の資料作りや発表、新たなプロジェクトのプレゼン等の、情報機器を活用し人前に立つ能力と、自分の商品を売り込む営業スキル、イベントなどで大勢の人たちとコミュニケーションをとる能力も求められます。

また、様々な事柄を数値化し分析や統計を行い、経営改善に役立てることも必要になります。そういった能力は大学で良い友人や先生方に囲まれ、卒業論文を書くにあたって自分で問題点を見つけ、自分の足でフィールドに出て調査し、発表する機会を経験することで培われたと思います。

入学を検討している人へのメッセージ

大学生は課題とルールの中でいかに自分の時間を作れるかが問われます。どこで何を学ぶのかが重要ですが、私は迷った末にこの大学を選んだことに後悔はありません。自分らしく、のびのびと大学生活を過ごしてください。