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学生時代 卒業後 全て見る
被災地域で見て、聞いて、学んで、感じた

早崎 水彩 さん


2018年度入学

学生時代
早崎 水彩さん
早崎 水彩さん
水害による被害をこの目で見て、被災した方のお話を聞き、その地域のために何ができるか考えた。現地での調査や数値シミュレーションを通して、洪水氾濫を再現し、今後の流域治水のあり方を研究した。

学科の授業や活動で、自分の成長につながったものを教えてください

近江楽座の活動と卒業研究が自分の成長につながりました。近江楽座の活動では、2011年に東日本大震災で津波による甚大な被害を受けた、南三陸町田の浦にて、まちづくりをテーマとした地域復興・交流に参加しました。地域の様々な年代・職業の方々とお話しやイベントを開催する中で、人見知りだった自分を変えることができました。また、被災体験を聞き、経験を未来につなげる必要性を実感したことが、研究のきっかけになりました。
卒業研究では、令和2年7月豪雨で大規模な被害を受けた球磨川流域における流域治水の検討に取り組みました。被災直後に現地に行き、その後も5・6回足を運びました。「犠牲になった方がどのような経緯で逃げられなかったのか」のヒアリング調査に同行させてもらいました。その時に自分に何かできることはないかと考え、当時の氾濫の様子を数値解析モデルで再現し、いくつかの対策を検証しました。この経験から専門知識を身に付けることができました。

その授業・活動の難しさや興味深い点は何でしたか?

卒業研究で難しかった点は、シミュレーションの結果と実際の状況とが完全に一致しなかったことです。この差で、地元の人たちの受け止め方が変わるため難しいと感じました。また、このような計算結果が実際の政策の根拠となりうる点が興味深かったです。
自分の研究分野だけでなく、生物や地質、まちづくり等の専門家・研究者の方々と一緒に現地調査に行くことができたのは、学生にしかできない経験だなと思います。パソコン上の作業のみで終わらせるのではなく、現地に行って地元の方と関りを持つことも重要だと学びました。

その授業・活動によって、得られたことは何ですか?

研究活動を通じて得られたことは、社会に出てから役に立つ技術力です。学科の授業では得られない専門的な知識(水理学や河川工学等)を学び、国家資格である技術士の第一次試験に合格することがでました。また、さまざまな職業の方や世代の異なる方と活動させていただく中で、将来自分が何をやりたいのかを明確にすることができました。研究を通して学んだことを活かした就職をしようと考えています。

入学を検討している人へのメッセージ

この環境政策・計画学科では文系、理系のどちらからでも進学することができ、環境問題にかかわるあらゆる分野を学べます。文系だけど理系に興味がある人、やりたいことが見つかっていない人にもおすすめできます。

<1回生科目「人間探求学」内での1回生によるインタビュー内容に基づき作成>