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企業の業務改善に生かされる、問題を発見する力

肥田真梨子 さん


2003年度入学

卒業後

所属

株式会社 堀場製作所

職種

総合職

(2014年03月27日現在)

肥田真梨子さん
肥田真梨子さん
大手メーカーともなると、社会にもたらす影響力や責任はとても大きなもの。自社だけでなく顧客や社会にとってもよい企業のあり方を追求し、問題発見力を武器に社内の業務改善を推し進める。

現在の仕事では、どのような問題・課題・困難に挑んでいますか?

私の勤める会社「HORIBA」は、世界26カ国に38社のグループ会社を有し、自動車、環境、医用、半導体、科学の5つの事業分野において、分析計測機器を提供しています。HORIBAグループCSR(企業の社会的責任)方針に、『「エネルギー・健康・環境・安全」をキーワードに企業活動を推進し、「快適で幸福な社会」の実現に貢献する』を掲げ、活動を推進しています。その中で私は「品質改革推進部」に所属し、IMS(Integrated Management System 統合マネジメントシステム)という「ISO9001(品質)」「ISO14001(環境)」「OHSAS18001(労働安全衛生)」を統合したHORIBA独自の仕組みを用いて「事業活動における課題改善を推進する」役割を担っています。

なんだか難しく聞こえるかもしれませんが、要するに顧客にも環境にも社員にもハッピーな事業のあり方を見つけるのが私の仕事です。いくら社内の課題を解決しても、お客様が喜ばなければ意味がありません。「本質的な課題を見極めることで、顧客満足、CSRにも貢献できる」ということを社内に浸透させるための仕掛け作りが、今の課題です。

学科で学んだことは、いまの仕事の中でどう生かされていますか?

この学科はとにかく現場で学ぶ機会が多く「現場で問題を発見する力」を身につけました。社会人になった今、先生方から教わった「現場」を大切にする姿勢が役立っていると強く実感しています。

例えば授業の一環で同じ学科の学生と名古屋で開催された愛・地球博(滋賀県の日)でマイバッグ普及イベントを実施しました。私は環境問題やマイバックの大切さを啓発するため、バッグの製作体験を通じて来場した様々な世代の方と接しました。買い物にマイバックを持参することは手間なので普及し辛いと考えていましたが、実は「手作りだと愛着がわいて使いたくなる」との声が聞けるなど多くの気づきを得ました。

現在、国内で約2,500名が働く職場でIMS改善活動の一環として「重大事故発生の未然防止活動」をしています。現場を巡回しながら職場環境の問題点や改善するメリットについてその場で社員に投げかけ、社員が自ら気づいて率先して改善に取り組めるように心がけています。現場に行かなければ気づきは得られません。まさに大学で鍛えられた「現場で問題を発見する力」が生かされていると思います。

入学を検討している人へのメッセージ

企業の社会的責任の一つとして「環境」は重要な要素の一つです。この学科では「現場」で環境問題を学び、社会で役立つ実践的な内容(プレゼンテーション、ファシリテーション技法等)も体得できるのでオススメです!