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学生時代 卒業後 全て見る
レポートは作文ではないのだ。

岡村元太 さん


2012年度入学

学生時代
岡村元太さん
岡村元太さん
自論の正当性を示すために、根拠や具体例を示し、いかに論理的に論じるか。
聴きとるためには、発信しなければならない。
自分からの発信力も傾聴力と同じくらい大切なのです。

学科の授業や活動で、自分の成長につながったものを教えてください

私は、1回生の時に受講した、市民参加論や政策形成・施設演習といった授業が今の自分の成長に繋がっていると考えています。大学の授業は、高校までの授業と雰囲気は違うとは言え、先生が教壇に立ち、講義形式で行うことには変わりはないと感じています。しかし、この2つの授業は一味違います。市民参加論は、毎回ゲスト講師を招いて授業を行うという形式で、時にはワークショップを取り入れてくれるなど、様々な工夫が凝らされた授業です。また、政策形成・施設演習は、学外へ出て工場見学に行ったり、学科のOB・OGを招いての講義があったりなど、他では学ぶことのできないような要素がたくさんあります。

私は現在、環境社会学が専門の先生の研究室に所属し、卒業研究に取り組んでいます。卒業研究は言わば大学生活の集大成になるものです。授業とは違い、一筋縄ではいかないこともたくさんありますが、卒業研究も今後自分の成長に大きく繋がると考えています。

その授業・活動の難しさや興味深い点は何でしたか?

上で述べた2つの授業の難しい点は、学びの内容をきちんと文章に残すことです。市民参加論では毎回の授業の最後に300字程度の小レポートを書く必要があります。また、政策形成・施設演習では、授業後、1週間以内に毎回2000字程度のレポートを書いて提出する必要があります。高校までは、作文を書く機会はあってもレポートを書く機会が私の場合、ほとんど無かったので、当初は非常に苦労したことを今でも覚えています。

これらの授業の興味深い点は、作文とレポートの違いが分かったことだと思います。作文では、自身の感想をどう感性豊かに論じるかが重視されている一方で、レポートは、自分が論じることの正当性を示すために、根拠や具体例をどう示し、いかに論理的に論じることができるかが重視されます。

その授業・活動によって、得られたことは何ですか?

卒業研究に向けての基礎能力が身についたと考えています。私の研究室は、ヒアリング調査が主となるため、人とのコミュニケーションが非常に大切です。ヒアリングと聞くと傾聴力があれば何とかなるのではと思うかもしれません。ですが実際は自分からの発信力も傾聴力と同じくらい大切なのです。普段の講義形式の授業を受けているだけでは自分自身の発信力は養われません。これらの授業を通じ、能動的な学びを展開できたと思います。

入学を検討している人へのメッセージ

この学科の卒業生は、幅広い分野に就職しています。私はこの学科では珍しく中学校教員になることを目指しています。色々な分野に道は拓かれているのです。是非とも叶えたい「夢」を1つでも持って下さい。