久野 実乃里 さん
2015年度入学
久野 実乃里さん
私は学校近くの集落にある古民家に約2年間住み、集落活性化のための活動に参加していました。古民家に住み始めたのは、もともと地域の活性化について興味があったのと、学生時代にしかできないようなことをしたいと思ったのがきっかけでした。集落での暮らしは現代では味わえないようなものばかりで、まず古民家のお風呂は薪ボイラーで焚かなくてはならず、毎日薪に火をつけてお風呂を焚いていました。こんなことしたのは初めてで、ボタン一つでお風呂が焚けるありがたみをひしひしと感じました。加えて、地域のお盆のお祭りやかつてマツタケが生えた山を復活させるための里山整備にも参加しました。そういった活動に参加していく中で地域の人とのふれあいも多くなり、近所のおじいちゃんおばあちゃんに野菜を分けてもらうようにもなりました。このような貴重な経験ができたことは私にとって大きな財産となりました。
一番最初に感じた難しさは世代間の壁でした。しかし、それは自分が勝手に感じていただけで、いざ集落のお年寄りに話しかけてみると楽しく会話ができ、その方の様々な経験を聞くことができました。また、集落内での関係が密であるからこそ、普段の挨拶などの些細なマナーの大切さもひしひしと感じました。小さなコミュニティではありましたが、その中に社会を感じる部分もありました。
興味深かった点は一概に活性化と言ってもいろんな考え方がある事です。集落の活性化の在り方は5人いれば5つの考え方があるのだと感じました。若者が増えること、山が再生する事、祭りに活気が戻る事、様々な活性化の在り方があります。人によって集落の見方が全く異なる事に非常に驚き、興味深さを感じました。
普段の生活や、活動に参加する中で世代を問わず、様々な人と出会い、様々な経験をしたことで多くの刺激を受け、物事の多角的な視点でとらえられるようになりました。また普段の便利な生活へのありがたみを感じるようにもなりました。集落での暮らしがあったからこそ得られたものも多く、自分を成長させることができたと思います。
自分が興味を持ったことに取り組むことができる学科です。今からでも、入学してからでもいいので自分のやりたいことを見つけ、学生の時にしかできないような経験をすることをおすすめします!
更新日:2018年07月09日