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2010/4/28 水曜日
[授業の中から見えてきた「環境」に対しての自分自身との関わり]
第4期卒業生 河村 賢造
ドクター・オブ・ジ・アース株式会社 代表取締役

先日、環境計画・政策学科の授業において御話をさせていただく機会を頂いた。本学科には、環境に関心を持った多くの学生がいるが、社会に出てからどのようにして環境と関わりあうか悩んでいる学生が多いように見受けられた。実際、私も環境というキーワードを基に就職活動を行ったが、それに直接的に関わる企業も多くない。ましてや、環境の部署を特定し、就職窓口を設けている企業はほとんどない。私自身もその悩んでいる中の一人であったが、在学中の授業の中でその関わり合いの重要なヒントが得られた。

ここからは、私自身が在学中にどのようにして、「環境」との関わり合いを見つけていったのかを紹介したい。中学時代から「環境」への関心があり、「地球の医者になる」と周辺の人間に豪語していた。しかし、私自身はハイブリッド自動車を開発できるわけでもなければ、ごみのリサイクル推進の活動家でもない。私自身が地球環境の改善というミッションにどの部分で関わりあうかを悩んでいた。

そんなさ中、3回生の時に、4回生の最終的なゼミ配属を見据え、生徒が少人数制のゼミに割り振られた(FW3)。その時に、ゼミの中で担当の奥野教授(現:滋賀県立大学名誉教授)から与えられた課題が、「日本の中から農業が無くなっても良いか否か」というものであった。それに関して深く考えていくうちに、「農業の多面性」という点から、農業が食料を生産するという側面だけではなく、地球環境の維持、食糧問題・雇用の面などから重要な役割を果たしていることが見えてきた。

その後も継続的に、フィールドワークの授業の中で、「愛東マーガレットステーション(当時全国でも有数の直売所)」調査や農業法人の調査等を進めるうちに、農業の分野への関心が増大し、「農業に関わること」≒「環境に関わること」という図式が見えてきた。私は何も技術等は持たなかったが、この分野であれば自分自身が活躍できるフィールドがあると確信できた。その調査内容を踏まえ、「直売所の運営」による学生起業を計画したが、当時は実力不足から断念した。しかし、このフィールドワークで培った、「現場から情報を集めてくる」という体験は大変貴重なものとなり、今でもそれは活かされている。

[画:kawamura1.jpg][画::kawamura1-150x150.jpg] その後、一般企業へ就職したが、5年後、やはり思いが忘れられず起業を果たすこととなった。会社名は、「ドクター・オブ・ジ・アース株式会社」(http://dr-earth.co.jp/)。もちろん、この会社名は、中学時代に志した、「地球の医者」になりたいという思いからきている。会社の目的は、「農業を通じて地球環境を守る」こと。生産者から市場を介することなく、「産地直送」で直接仕入れた青果物の小売・卸売を行っている。いいものを作っている生産者がたくさんいるのに価値が見出されていない現状を危惧し、そうした生産者が日の目を見られるきっかけ作りを行っている。店名は「野菜ソムリエの店のら」といい、ネット販売(http://nora-web.ocnk.net/)等も行っている。平成21年度は、新規事業部を立ち上げ、こだわりのレストラン向けの卸売り事業をスタートさせた。この事業は「平成21年度豊能地域 おおさか地域創造ファンド採択事業者 」としての認定もいただいている。「農林水産省 の「FOOD ACTION NIPPON」 推進サポーター(http://syokuryo.jp/index.html ) としての参加や、経済産業省 平成21年度 にっぽんe物産市プロジェクト (http://www.ebussan.com/blog_detail/id=363)にも参加している。その他、ZAQが企画運営する「ここ惚れZAQ社長ブログ」(http://kokohore.zaq.ne.jp/dr-earth/)などにも参加。近年は講演依頼なども多くなってきている。

最後に、「環境」という言葉は、便利な言葉ではあるが、多面性を持つ大きな言葉であるともいえる。環境計画・政策学科では、そうした様々な「環境」に関して、幅広く学習できるというメリットがある。自分自身がどのような形で「環境」というものに携わっていくか、大学4年間で見極めることが可能であるからだ。一方では、その意思決定がなされなければ、どっちつかずの立場にさらされることとなることも合わせて記述しておかなければならない。社会計画学科には幅広い分野の専門家の先生方がいらっしゃる為、自由裁量で学生生活の集大成と言える「卒業論文」へチャレンジできる点は魅力的である。

私は滋賀県立大学に所属した学生の中で、滋賀県立大学生活が、人生に大きな影響を受けたうちの一人であることは間違いない。現在の自分は、この大学に所属しなければ無いものと思っている。

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作成者:komeno
カテゴリー:OBの声, OBの方へ
11:07:19

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